大失恋

大失恋               

セックスなんて簡単
そう振る舞ったのは君のためよ
私のブラウスのボタンを
なんの気がねもなく外してほしかったから・・・

君のこと 言葉 綴るのも 歌うのもこれが最後 
自分のロマンティシズム エゴイズム ナルシズムにへきえきしてる

意識の流れに浮かぶちいさな希望も溶けた
忘れない色は 君に抱かれた夜の爪のオレンジ

ねぇ私 死んだ魚みたい?
想いを馳せる海もない
耳をふさいじゃうみじめな
泣き言をどうか忘れて

針がふりきっちゃうくらい
恥知らずな情熱を返して
愛情が足りないと怒り狂って
ソファの上 一晩中ストライキ

もう 追いかけたりしない
もう うんざりさせたりしないよ・・・
もう もう 好きじゃないから安心して・・・
なんて卑屈でバカなセリフ

君へと送る最後の歌さえも皮肉られそうだけど
私だってハッピーな歌をこころから歌いたいよ

 

 

愛してるわけじゃない 繰り返し 遠回し
音もなく告げる君は時間を撤回しはじめた
私は怯えた 

いい女じゃなかったのは確かね
ねぇ歳をとって会うことが
あったなら言って欲しい
「あれは僕にとっても恋だったよ」


いつものどがかわいてた
黙り込む瞳 知ってる身体なのに
恋人なんて言葉使わない

ここで君が 私泣かせた
ここで私 愛を祈った
ガソリンまいて 恋の残り火 床に落とす
焼きつくそう

ねぇ忘れちゃうの?ねぇ忘れたいの?
ねぇ歳をとって会うことが
あったなら言って欲しい
「あれは僕にとっても恋だったよ」