若くもない

若くもない

どうしたっていうの
べつに なにも わたし
怯えることない

慣れた人混みの中
ただ うずくまり
ただよう 罪悪感
指先を冷やす

手を抜いて生きるって  どういうことかしら
聞いたりなんかしないけど

クラブのフロアーの真ん中で行き先を決める
胸を衝かれる羨望あびて
野生の猫のように ひとりで満ち足りていたい


どうしたっていうの
べつに なにも わたし
失くしてなんかいない

正しい笑い声の中 
ほら ぎこちなく
よそおう 無関心
足元を ゆらす

もう若くもなくって 甘やかされたガキ
後悔なんかしてないけど

クラブのフロアーの真ん中で行き先を決める
誰よりも強烈な人生を望み
野生の猫のようにひとりで 満ち足りていたい

音楽だけは途切れないで 一瞬の沈黙だって 嫌よ 嫌よ